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クレイン・トータス新聞

トータス新聞1面記事

言葉の大切さ

2024-09-01
新聞
 私が介護職として働くきっかけとなったのは、姉の結婚式での事。母方の叔母が、スピーチで姉の話をした後に、弟の私の事まで言ったのです。曾祖母や祖母が、私が年寄りを労わってくれる優しい孫だと。いつも褒めていると。自分は自然でやっていたので少し恥ずかしくなりましたが、嬉しかったのを覚えています。高校卒業後、母が福祉関係の仕事をしたこともあり、勧められて、共同募金の関係の仕事に就きました。
 しかし、口下手で喋ることが大の苦手な私は皆の前で話すことが苦痛となり退職をしてしまいました。努力なしに、嫌なら辞めるという自分自身の安易な性格を改めるためにも、飛び込んだのは自衛隊。入隊しましたが、私はきつい自衛隊生活に、このまま残る事を選ばず、4年の満期を迎えて除隊しました。
 その後の将来について、悩み模索していた時、自分は元々お年寄りを大事にしたいと思っていたことに気が付き、職として介護に関わる道を選びました。思い立ったら進め!で、それからすぐに介護初任者講義を受けました。その中で福祉の心というものをたくさん学ばせてもらいました。
 早速、職業安定所に行き、介護施設の仕事に就きました。いざ、介護の仕事に就いたものの、それまで学んでいたことだけでは技術や知識不足が露呈しパニックになる事もあり、周りの方々ともコミュニケーション不足に陥り自分には向いていないのかと悩み、結果弱い自分に勝てず退職してしまいました。そんな時、大好きな祖母に「あなたの優しさでお年寄りの皆さんをおばあちゃんにしてくれるように楽しくやっていければ良いんだよ」と言われ、もう一度好きな介護を頑張ろうと改めて決意しました。今度こそは!と強い決意をし、職業安定所に行き、トータスに出合い、入職しました。ご利用者の方々も色々な性格があります。介護の難しさも実感しましたが、職員の皆さんからアドバイスや、温かい支えや、励ましを頂き、なんとか頑張って来られていると感謝の気持ちでいっぱいです。トータスに入職して良かったと実感しています。
 福祉に関わる時に、母から読んでみたら?と言われた本を思い出しました。長野県にある諏訪中央病院の鎌田實名誉院長著書の「言葉で治療する」という本でした。その内容に、病院内では一人一人に必ず声掛けをしていたとのこと。中には、先生と話すことで病気が治ったように感じたという患者さんも。医療ではどうしても治せないものも、環境の変化で余命が1、2年と長くなることもあると…。このようになるということは先生と患者さんの信頼関係ですよね。これを読んだとき、声掛けこそ大切なのだなと感じたのでした。そう言えば、祖母も私が会いに行くと喜んで色々な話をしていました。これを書くにあたり、6年前に亡くなった祖母の温かい心も懐かしく思い出されてきました。口下手で人前で話すことが苦手な私も、より一層、言葉を交わしながら信頼関係を強くして介護の仕事に励みたいと思いました。
 同じく介護の仕事をしている妻ともお互いに励まし励まされながらこれからも頑張って続けていきたいと思っています。
 トータスに入職して15年があっという間に過ぎました。自分自身、落ち着いてこんなに長く仕事を楽しく出来るのもトータスの皆さんのお陰です。感謝し、自分も日々成長していきたいと思います。皆さんにはこれからもなにかとご迷惑をお掛けする事もありますがどうぞ宜しくお願い致します。

介護職員 宇佐美 尚毅
医療法人社団得心会
〒290-0511
千葉県市原市石川1078
TEL.0436-88-4500
FAX.0436-88-4002
・介護老人保健施設クレイン
・クレイン通所リハビリテーション
・クレイン訪問リハビリテーション
・鶴舞訪問看護ステーション
 
社会福祉法人鶴心会
〒290-0512
千葉県市原市鶴舞559-1
TEL.0436-50-6161
FAX.0436-88-4010
・特別養護老人ホームトータス
・トータスデイサービスセンター
・デイサービスセンター鶴舞温泉げんき館
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