クレイン・トータス新聞
トータス新聞1面記事
気持ち新たに
2019-05-01
市原市地域包括支援センタートータスです(以下、地域包括・トータス)。新緑の美しい季節となりました。
4月から市内地域包括支援センターは新たに3か所増え、9か所となりました。そしてこの9か所のまとめ役として市役所内に基幹型地域包括支援センターができ、委託地域包括支援センターの相談に応じてくれるようになりました。さらに充実した活動ができるようになり、高齢者に関する地域の様々な相談に応じ支援を開始しています。
地域包括・トータスの担当区域は、『いちはら高齢者福祉共生プラン』(2018年度~2020年度)で設定した日常生活圏域における南総西、南総東、加茂圏域になります。昨年まで担当していた南総北地区は今年度より地域包括・ひまわりの担当となります。
さて、地域包括・トータスは開所して12年目を迎えます。開設時に比べると仕事内容もいろいろ変わってきました。そして、地域の利用者の様々な相談事を解決してきましたが、架空事例を通してどんな支援をしているのかご紹介したいと思います。
Aさん(女性・59歳)は一人暮らしで、まだお仕事もされていました。2年前認知症と診断されていましたが、その後も何とか仕事を続けていました。最近認知症が進んで、仕事を継続することが難しくなり、今後の生活に不安を覚え、地域包括・トータスに相談に見えました。
病気により新しく覚えることは難しいのですが、その場での会話は通じる方でしたので、ご本人の生活状況や財政状況などご本人が分かる範囲で、聞き取りを行いました。
今Aさんが困っていること、不安なことをまとめると、
①働けなくなったので、預金が無くなったときのこれからの生活資金が心配。
②借家なので、家賃を払い続けられるか心配。
③一人でこれからも生活していけるかどうか心配。
④覚えのない請求書がきており、自分が本当に買ったのかどうか覚えていない。
⑤物忘れの自覚があるので、火は使わないようにしているが、このまま、家で生活していっていいのだろうか?心配。
等の問題が出てきました。
病院の先生とも相談しながら、一つずつ解決できるよう支援していくことになりました。
①及び②の経済的なことはご本人の資産を計算しどうしても生活ができない場合、他に本人ができる仕事はないか、失業保険や年金などを調べ、親せきの援助なども得られない場合、生活保護の申請をすることができます。
③の生活については、できるだけ現在の家で過ごしたいと希望があり、掃除はまだできているのですが、火の始末が心配なため、介護保険を申請し訪問介護にて一緒に食事の支度をする。それ以外配食弁当などを利用する。
また④のお金の管理ができず、知らない間に(注文したことを忘れてしまうため)ネットで買い物をして、品物と請求書が来ていることがあるので、お金の管理をお願いする成年後見人を付けました。不必要な買い物や詐欺にあったときに、取り消しができるようになります。
⑤そして、近所の民生委員の方や大家さんにも、ご本人が認知症であることを話し、見守りをお願いしています。
現在もまだ一人暮らしを継続することができています。
このように、地域包括支援センターでは、ご本人が望む暮らしを続けていくためのお手伝いをしています。
また最近多いのが、病院からの退院支援です。一人暮らしや高齢者世帯でも退院後自宅に戻りたいという方が多くいらっしゃいます。
ケースバイケースですが、在宅に戻ってから介護保険の利用を希望される方には担当のケアマネジャーを探して利用できるようにしたり、介護保険の利用はしないが、近所の見守りや今後の病状観察が必要な方など、多くいらっしゃいます。その方たちが在宅で無理なく過ごせるよう、個別の地域ケア会議を行い、ご本人、地域の民生委員さんや町会長さん、医療機関や介護機関などと話し合いをしながら、自分たちができる支援を行って、在宅生活を支えていくお手伝いをさせていただいています。
この地域は若い人たちが、便利な都会に出ていってしまって、一人暮らしや高齢のご夫婦二人暮らしで、ご家族の支援が得られないケースが増えております。また一人暮らしの方で、ペットを飼っていらっしゃる高齢者も少なくなく、入院や施設への入所時に、ペットの対応に追われることもあります。今後こういったペットの対応も関係各所との連携が必要になってくると思います。
そして施設や病院へ入院された方の空き家問題も出てきました。それぞれの理由がありますので、公的なサービスだけでなく、地域の力も借りながら最後まで住み慣れた家で生活できるよう地域の方々と連携しながら支援してまいります。
4月から市内地域包括支援センターは新たに3か所増え、9か所となりました。そしてこの9か所のまとめ役として市役所内に基幹型地域包括支援センターができ、委託地域包括支援センターの相談に応じてくれるようになりました。さらに充実した活動ができるようになり、高齢者に関する地域の様々な相談に応じ支援を開始しています。
地域包括・トータスの担当区域は、『いちはら高齢者福祉共生プラン』(2018年度~2020年度)で設定した日常生活圏域における南総西、南総東、加茂圏域になります。昨年まで担当していた南総北地区は今年度より地域包括・ひまわりの担当となります。
さて、地域包括・トータスは開所して12年目を迎えます。開設時に比べると仕事内容もいろいろ変わってきました。そして、地域の利用者の様々な相談事を解決してきましたが、架空事例を通してどんな支援をしているのかご紹介したいと思います。
Aさん(女性・59歳)は一人暮らしで、まだお仕事もされていました。2年前認知症と診断されていましたが、その後も何とか仕事を続けていました。最近認知症が進んで、仕事を継続することが難しくなり、今後の生活に不安を覚え、地域包括・トータスに相談に見えました。
病気により新しく覚えることは難しいのですが、その場での会話は通じる方でしたので、ご本人の生活状況や財政状況などご本人が分かる範囲で、聞き取りを行いました。
今Aさんが困っていること、不安なことをまとめると、
①働けなくなったので、預金が無くなったときのこれからの生活資金が心配。
②借家なので、家賃を払い続けられるか心配。
③一人でこれからも生活していけるかどうか心配。
④覚えのない請求書がきており、自分が本当に買ったのかどうか覚えていない。
⑤物忘れの自覚があるので、火は使わないようにしているが、このまま、家で生活していっていいのだろうか?心配。
等の問題が出てきました。
病院の先生とも相談しながら、一つずつ解決できるよう支援していくことになりました。
①及び②の経済的なことはご本人の資産を計算しどうしても生活ができない場合、他に本人ができる仕事はないか、失業保険や年金などを調べ、親せきの援助なども得られない場合、生活保護の申請をすることができます。
③の生活については、できるだけ現在の家で過ごしたいと希望があり、掃除はまだできているのですが、火の始末が心配なため、介護保険を申請し訪問介護にて一緒に食事の支度をする。それ以外配食弁当などを利用する。
また④のお金の管理ができず、知らない間に(注文したことを忘れてしまうため)ネットで買い物をして、品物と請求書が来ていることがあるので、お金の管理をお願いする成年後見人を付けました。不必要な買い物や詐欺にあったときに、取り消しができるようになります。
⑤そして、近所の民生委員の方や大家さんにも、ご本人が認知症であることを話し、見守りをお願いしています。
現在もまだ一人暮らしを継続することができています。
このように、地域包括支援センターでは、ご本人が望む暮らしを続けていくためのお手伝いをしています。
また最近多いのが、病院からの退院支援です。一人暮らしや高齢者世帯でも退院後自宅に戻りたいという方が多くいらっしゃいます。
ケースバイケースですが、在宅に戻ってから介護保険の利用を希望される方には担当のケアマネジャーを探して利用できるようにしたり、介護保険の利用はしないが、近所の見守りや今後の病状観察が必要な方など、多くいらっしゃいます。その方たちが在宅で無理なく過ごせるよう、個別の地域ケア会議を行い、ご本人、地域の民生委員さんや町会長さん、医療機関や介護機関などと話し合いをしながら、自分たちができる支援を行って、在宅生活を支えていくお手伝いをさせていただいています。
この地域は若い人たちが、便利な都会に出ていってしまって、一人暮らしや高齢のご夫婦二人暮らしで、ご家族の支援が得られないケースが増えております。また一人暮らしの方で、ペットを飼っていらっしゃる高齢者も少なくなく、入院や施設への入所時に、ペットの対応に追われることもあります。今後こういったペットの対応も関係各所との連携が必要になってくると思います。
そして施設や病院へ入院された方の空き家問題も出てきました。それぞれの理由がありますので、公的なサービスだけでなく、地域の力も借りながら最後まで住み慣れた家で生活できるよう地域の方々と連携しながら支援してまいります。