社会福祉法人 鶴心会のホームページ

　トータス新聞一面の記事としては中身が薄い内容で申し訳ございません。私事ですが、今年の１月終わり頃からダイエットを始めました。私の人生の中で標準体重だったのは、生まれた時しかないと言っても過言ではない位、ずっと肥満です。私を昔から知っている方はご存じだと思いますが、痩せていたのは出産後くらいです。それもほんの一瞬。その時ですら、標準体重ではありませんでした。
　そんな私がなぜ痩せようと思ったのか…。それはコロナ渦で「死にたくない」という気持ちが芽生えたからです。「死にたくない」というよりは「まだ死ねない」の方が近いかも知れないです。私の子供がまだ小学生ということもあり、今死ぬわけにはいかない！と、今まで何となく思ってはいましたが、コロナで沢山の方が亡くなり、コロナで死ぬのは嫌だと思いました。
　テレビ等で報道されているので皆さんご存じだと思いますが、亡くなる方は肥満の方が多いです。もしコロナに感染し、亡くなったとして、「あぁ、あの人は太っていたから死んでも仕方ないよね」とは言われたくないと思いました。
　友人二人にダイエットを一緒にしないかと声を掛け、賛同してくれた為、三人で毎日体重と食事内容を報告し合っています。私一人ではここまで頑張れなかったと思います。今まで何度もダイエットをしてはリバウンドの繰り返しです。その度に落ち込み、開き直り、別に痩せる必要なんかないし、食べたい物を食べて何がいけないのか？誰にも迷惑をかけてはいないし、そう思っていました。しかし、実際に肥満のせいで病気になり、亡くなったりしたら、職場や家族に迷惑がかかるのだとようやく本気で思うようになりました。私には家族がいて仲間がいる、そのお陰で今日までダイエットを頑張って来られました。今、ようやく標準体重に近づいています。
　肥満は万病のもとと良く言われます。確かに太っていて良い事は一つもないです。一つもないは言い過ぎでした。ひとつあるとしたら、太っていると、実年齢よりも少しだけ若く見える事が良い事かも知れません。
　高血圧症・糖尿病・脂質異常症等、その殆どが肥満に関係しています。肥満は癌にも深く関係しており、乳癌では痩せている方の３倍の発生率だそうです。胃癌・大腸癌・肝臓癌・食道癌・胆嚢癌・膵癌も増加する事が判明しており、たばこと並んで肥満は癌の最重要原因です。
　肥満を改善するにはやはり、食事と運動です。運動はなかなか難しいですが、食事は時間がなくてもすぐに取り掛かれます。私は見た目には肥満以外は健康そうに見えているかも知れませんが、下垂体性ＡＤＨ分泌異常症という特定疾患があります。それが直接肥満に関係している訳ではないです。１００パーセントに近い位自堕落な生活をしていたせいです。多少その疾患のせいもあり、産後は痩せたのですが、また太ってしまいました。その為、三か月に一度の受診時に栄養士から栄養指導を受けています。毎回その時間がとてもつらく、いつも体重や食事内容を偽っていました。恐らく栄養士も気付いていたと思います。しかし、それを指摘される事はなかったので、思う存分食べていました。そんな生活をしていたら太って当たり前です。
　ダイエットを始めてからは逆に栄養指導が楽しみになりました。血液検査の結果も良くなり、主治医はあまり褒めてくれませんが、栄養士はとても褒めてくれます。今は体重も食事内容も偽りなく報告しています。服用薬も減りました。更に減らせれば良いと思っています。医療費の削減にも微力ながら貢献したいです。
　今まであまり真剣に健康について考えていませんでしたが、健康的な老後を送れるように食事や運動に力を入れていきたいと思っています。もし、リバウンドで太って来たら遠慮なく指摘して下さい。そんな事にならないように気を付けますが…。
　福祉の仕事に携わるようになってから、老後について考えるようになりました。なるべく介護保険のお世話にならずに人生を全う出来たら良いと思っています。
　秋と言えば食欲の秋、美味しい物が沢山の季節ですが、この機会に痩せたいと思っている方は是非一緒に頑張りましょう。

トータス　居宅介護支援事業所
佐藤　和子