クレイン・トータス新聞
トータス新聞1面記事
私の放浪記
2023-02-01
こんにちは。何を書いたらよいのやら分からず、なんやらかんやら…。しかしながら、折角の機会なので自分自身の振り返りでも書けたらなと思います。
私がトータスで介護職として働き始めて7~8年になるでしょうか、普段からこういうことを気にしないので数字にしてみると思いのほか長く、あっという間の出来事に感じます。小学生が中学生になってしまう程の時間が経過してると思うとゾッとします。
私が介護職を選んだ理由としては「家で祖父母を看てました!」とか「おじいちゃん、おばあちゃん大好きです!」とか夢やら希望やら経験やらをもって選んだわけではないのです。特別な理由は何もなく生活の為というか、ただ空っぽで…。
学生時分、楽しい大学生活を謳歌していましたが、知らない人と関わるのが嫌いで、就職活動が嫌でいやで、すっぽかしもしたり。周りが色々進路や将来を決めて遠くに行ってしまい、一人になってしまったような気がして、ついぞ都会の暮らしにも嫌気がさして長南の実家に逃げてきたわけです。帰ってきてからとにかく働かなければと頑張って人材派遣会社へ登録しに行きました。一人で仕事探すよりはいいかなと思って。
最初の仕事は市原の刑務所で清掃員として1年、働かせてもらいました。そこでも私によくしてくれた職員の方々が人事異動で去ってしまい怖くなって、逃げるように辞めてしまいました。そのあとニートを8ヶ月程過ごし、その間にすっかり人間嫌いが増長していて友人からの遊びの誘いも億劫でなんだか何もかも恨めしく思うようになり、そのころは情緒不安定の酷い状態で家でも家族とも上手くいかず暴れておりました、遅めの反抗期でしょうね。そんなストレスからなのか腹膜炎で1か月程入院。盲腸の我慢のしすぎだそうです。
退院後、派遣会社のほうから面接を紹介されても初対面の人と上手く話せなくなっており自分の年齢が正しく言えず面接官を怒らせてしまったりと、最悪でした。もう自己嫌悪もピークだったと思います。世界が滅びればいい、気が付けばいつも消えたい。なんて感じる日々でした。ただ派遣会社の担当さんが「君ならできる」と泣いて応援くださったことがあって、大の大人が他人の為に大泣きするって⁉えぇー‼ってちょっとひきましたが、本気で言ってくれている様な気がして、さすがにあの頃の私にも響くものがありました。もう少し職探しやってみようかなって、演技なら名俳優さんです、それでもいいです、商売上手なんだなぁと思います。
ようやく次の派遣先が決まり、レンタル介護用品のメンテナンスをする会社で数か月程働いていた中、県の事業で介護人材を募集していると、紹介してもらったのがトータスとなります。家から近かったというのもありますし、今後暫く介護業界ならば仕事が無くなることはないだろうと浅はかな考えで紹介してもらい採用していただきました。面接の時にもこのまま言った記憶があります。
知識も経験も志もないまま働き始めたわけですが、最初は他人の人体に触れることや、普段私生活で他人の目にすることのない部位、排泄物は、汚い。不潔。と抵抗がありましたね。ご利用者とのお話も元の人間が人見知りですから何を話していいのやらさっぱり、気まずくてご利用者とお互い虚空を見つめて時間が過ぎるなんてことも。入浴介助で異性のご利用者さんに脱衣時や体を洗う時にこっちが恥ずかしくなってからかわれることもよくありました。この辺の初心の体験の話はあげたらきりがないですがこういう第一印象って正の面も負の面も、自分にされて嫌なことは人にするなとか、御家族がみたらどう思うの?とかって事に繋がる大事な感性だと思います。私ごとにすれば、自分の排泄物は見られたくないし、食事中に汚い話をされたら食べる気なくなるし、人が近くにいたら落着けないし、話しかけてきたら怖いし、裸見られるくらいなら風呂になんか入らなくていいし、あまりしつこければ逃げちゃいます。「俺はそれくらいなんともないぜ!」って方がいてもなんらおかしくはないですけど。
業務は 多数(ご利用者) 対 少数(スタッフ)でボール(業務)を無制限でキャッチボールしている感じです、ボールが多いと大変です。返しきれないことも、相手がどれだけ気持ちよく、気分よく取れるか、投げていただけるか、が勝負です。
トータスで勤務させてもらっている中で私にとってはリハビリ施設のような意味合いが一番強いです、自己を肯定できる場所。先に空っぽと申しましたがここでの勤務でご利用者と関わることでその空っぽが埋まるような気分です。ご利用者さんが何を思ってその行動をしたのか考えるの、理解、思考、共感、楽しいです。お願いごとされたらうれしくなります。笑ってくれたら最高です。看取りの最後の刻、一緒にいられたら光栄です。落ちたティッシュを拾っただけで「ありがとう」もらえちゃいます。もっとください。そうすると私、もう少し自分を好きになれます。情けは人のためならず。
皆様は自分を大事になされていますか?好きですか?どうでしょうか?ご自身を褒めてあげられてますでしょうか?頑張りすぎていませんか?家族のための自分なのですか?仕事のための生活でしょうか?うーん?と考えてしまった方、早急にご自愛なすって下さい。
私がトータスで介護職として働き始めて7~8年になるでしょうか、普段からこういうことを気にしないので数字にしてみると思いのほか長く、あっという間の出来事に感じます。小学生が中学生になってしまう程の時間が経過してると思うとゾッとします。
私が介護職を選んだ理由としては「家で祖父母を看てました!」とか「おじいちゃん、おばあちゃん大好きです!」とか夢やら希望やら経験やらをもって選んだわけではないのです。特別な理由は何もなく生活の為というか、ただ空っぽで…。
学生時分、楽しい大学生活を謳歌していましたが、知らない人と関わるのが嫌いで、就職活動が嫌でいやで、すっぽかしもしたり。周りが色々進路や将来を決めて遠くに行ってしまい、一人になってしまったような気がして、ついぞ都会の暮らしにも嫌気がさして長南の実家に逃げてきたわけです。帰ってきてからとにかく働かなければと頑張って人材派遣会社へ登録しに行きました。一人で仕事探すよりはいいかなと思って。
最初の仕事は市原の刑務所で清掃員として1年、働かせてもらいました。そこでも私によくしてくれた職員の方々が人事異動で去ってしまい怖くなって、逃げるように辞めてしまいました。そのあとニートを8ヶ月程過ごし、その間にすっかり人間嫌いが増長していて友人からの遊びの誘いも億劫でなんだか何もかも恨めしく思うようになり、そのころは情緒不安定の酷い状態で家でも家族とも上手くいかず暴れておりました、遅めの反抗期でしょうね。そんなストレスからなのか腹膜炎で1か月程入院。盲腸の我慢のしすぎだそうです。
退院後、派遣会社のほうから面接を紹介されても初対面の人と上手く話せなくなっており自分の年齢が正しく言えず面接官を怒らせてしまったりと、最悪でした。もう自己嫌悪もピークだったと思います。世界が滅びればいい、気が付けばいつも消えたい。なんて感じる日々でした。ただ派遣会社の担当さんが「君ならできる」と泣いて応援くださったことがあって、大の大人が他人の為に大泣きするって⁉えぇー‼ってちょっとひきましたが、本気で言ってくれている様な気がして、さすがにあの頃の私にも響くものがありました。もう少し職探しやってみようかなって、演技なら名俳優さんです、それでもいいです、商売上手なんだなぁと思います。
ようやく次の派遣先が決まり、レンタル介護用品のメンテナンスをする会社で数か月程働いていた中、県の事業で介護人材を募集していると、紹介してもらったのがトータスとなります。家から近かったというのもありますし、今後暫く介護業界ならば仕事が無くなることはないだろうと浅はかな考えで紹介してもらい採用していただきました。面接の時にもこのまま言った記憶があります。
知識も経験も志もないまま働き始めたわけですが、最初は他人の人体に触れることや、普段私生活で他人の目にすることのない部位、排泄物は、汚い。不潔。と抵抗がありましたね。ご利用者とのお話も元の人間が人見知りですから何を話していいのやらさっぱり、気まずくてご利用者とお互い虚空を見つめて時間が過ぎるなんてことも。入浴介助で異性のご利用者さんに脱衣時や体を洗う時にこっちが恥ずかしくなってからかわれることもよくありました。この辺の初心の体験の話はあげたらきりがないですがこういう第一印象って正の面も負の面も、自分にされて嫌なことは人にするなとか、御家族がみたらどう思うの?とかって事に繋がる大事な感性だと思います。私ごとにすれば、自分の排泄物は見られたくないし、食事中に汚い話をされたら食べる気なくなるし、人が近くにいたら落着けないし、話しかけてきたら怖いし、裸見られるくらいなら風呂になんか入らなくていいし、あまりしつこければ逃げちゃいます。「俺はそれくらいなんともないぜ!」って方がいてもなんらおかしくはないですけど。
業務は 多数(ご利用者) 対 少数(スタッフ)でボール(業務)を無制限でキャッチボールしている感じです、ボールが多いと大変です。返しきれないことも、相手がどれだけ気持ちよく、気分よく取れるか、投げていただけるか、が勝負です。
トータスで勤務させてもらっている中で私にとってはリハビリ施設のような意味合いが一番強いです、自己を肯定できる場所。先に空っぽと申しましたがここでの勤務でご利用者と関わることでその空っぽが埋まるような気分です。ご利用者さんが何を思ってその行動をしたのか考えるの、理解、思考、共感、楽しいです。お願いごとされたらうれしくなります。笑ってくれたら最高です。看取りの最後の刻、一緒にいられたら光栄です。落ちたティッシュを拾っただけで「ありがとう」もらえちゃいます。もっとください。そうすると私、もう少し自分を好きになれます。情けは人のためならず。
皆様は自分を大事になされていますか?好きですか?どうでしょうか?ご自身を褒めてあげられてますでしょうか?頑張りすぎていませんか?家族のための自分なのですか?仕事のための生活でしょうか?うーん?と考えてしまった方、早急にご自愛なすって下さい。
介護職 山本 健太郎