クレイン・トータス新聞
トータス新聞1面記事
トータスに入職してから11年の歩み
2024-04-01
私が特別養護老人ホームトータスへ入職し11年の月日が経ちました。入職当時は、3階南館に配属(その当時はまだ新館が増設されていませんでした)となり3ヶ月程でしたが業務を教わりました。1日の業務の流れに加え、入所されている多くのご利用者のADL(日常生活動作)を覚えることにとても苦戦しましたが、先輩方が真摯に教育してくださったお陰で挫けずに頑張ることが出来ました。
教育頂いた中で、ご利用者とコミュニケーションをとる時には相手にきちんと伝わるように大きくハッキリと、そして丁寧を心掛けること。食事介助ではご利用者の咀嚼力や嚥下力、介助中の姿勢維持の確認(姿勢が崩れた食事を行うと誤嚥のリスクが高くなる為)をきちんと行うこと。排泄介助では、排尿、排便の量や色、臭い、オムツ等による皮膚トラブル、褥瘡の有無、僅かな変化にも注意を払うこと等といった技術面の指導(一つの介護でもやるべきこと、注意するべきことが沢山あるのです。)を一つ一つ教えて頂き、良いと思った所は自身の介護にしっかり取り入れ活用する努力をしてきました。
日々の業務をこなす中、上司より新館の増設に伴って隣接するクレインへ1週間程研修に行ってみないかとお話しをいただき、これはトータスで指導してもらった事を活かすチャンスだと研修に臨ませてもらいました。
クレインでの1日の業務の流れを教えていただき、ご利用者へ自分の自己紹介等は教えの通りハキハキと話すことが出来ました。研修中は主に入浴介助をし、入浴前にはご利用者の体温、血圧、脈拍、顔色や体調の変化といった健康状態をチェックします。必ずご利用者に入浴の意思が有るかどうかの確認や、体調不良が見られた場合は入浴を強要せずに足浴や清拭対応に変更します。また着脱介助(自身で着替えることが困難な方に対して行う介助になります)は身体機能が低下している為、体温調整が上手く出来ない事が多く汗をかきやすいので確認が必要です。
排泄介助では丁寧に指導してもらい、有意義な経験をさせていただき今も活かされています。
研修後は、増設した新館の3階に配属となり、1年半程努め、現在の南館4階に異動して今年で9年になります。3年前には介護主任を任命され、介護長の補佐として仕事に励んできました。
2年前の9月には喀痰吸引等研修を受けました。喀痰吸引とは、口腔内、気管カニューレ内部等に吸引装置と吸引カテーテルを用いて痰を体外に吸い出すことです。経管栄養とは、病気などで口から食事を摂ることが難しい方や、誤嚥の危険性が高い方が栄養を補給するために行われる方法のひとつで、チューブやカテーテルを通して、胃や腸に直接栄養剤を注入することです。また経管栄養には、胃ろう、腸ろう、間歇的、口腔食道経管栄養などの多様な種類があります。小テストやレポートの提出、シミュレーター演習を含めた研修を受けさせてもらい、仕事と両立しながら看護師立ち会いのもと実地研修を行い無事に資格を取得しました。この期間は、忙殺の日々でしたが同時に新しい知識を覚え、やれることが増えるのはとても楽しくもありました。
介護主任としてはまだまだ未熟な私ですが、ご利用者、職員の皆さんから信頼を得れるようにこれからも慢心せず邁進してまいりたいと思います。皆様今後とも宜しくお願い致します。
介護主任 佐藤 翔太郎